仕事先との意見の対立
少し前に、共同研究先と意見が折り合わないことがありました。
先方がA案で、こちらはB案。
話し合いを重ねる中で、先方がA-B’案つまりA案に寄せ気味の折衷案を出してきました。
私としてはできればB案で行きたかったけど、先方もそれ以上は譲る気がないと感じていました。
うちとしてはB案でないと次のステップへ進む判断ができないというのが上(部長)も含めた考え。
しかし先方は、「今はどうしてもA-B’案が必要なので、貴社(うち)判断で次のステップへ進むのが遅れるのは仕方ない、受け入れる」と半ば開き直って来た。
また平行線かと思われるやりとりが続いた後、
「A-B’案に同意したいが、弊社の部長たちに説明し納得してもらう時間をください」
それが私の出した答えでした。
保身に走る
時間をもらったと言っても諸事情から翌日中に返事をしなければならない状況。
会議が終わったあとすぐに3人の部長に連絡を取って、翌朝30分だけ時間をとってもらえることになりました。
明日の説明資料を準備しながら私の感情はちょっと悲観的でした。
我々実務者はしっかり主張したのだけど、向こうが折れないから、こっちの案でなんとか認めてほしい。そんな気持ち。
今思うと、相手のせいにして、保身に走っていたのかもしれません。
衝撃のメール
そんな気持ちで準備を終え、帰宅途中、本社の企画担当のIさんから携帯にメールが来ました。
『実務者としては合意なので、明日はポジティブに伝えていただければと思います。』
この1行に、ものすごい衝撃を受けました。
そっか、私、同意したんだよね・・・
A-B’案で進めることを自分の意見として説明しなきゃいけないんだ・・・
確かに先方の譲らない姿勢は感じのよいものではなかった。
でも平行線状態から妥協案を出してきてくれたことには感謝も感じていた。
だからこそ合意できるように進めたかった。
私の役割は部長たちに気持ちよく合意してもらうことなんだ。
悲観的になっている自分の心の内をIさんに見透かされたような気がして恥ずかしい思いでした。
決戦の金曜日
翌朝の説明では、次のように説明しました。
- A-B’案で進めたいということ
- 当初の想定より余分に時間はかかるものの、B案で実現したかったことも次の段階できちんと実行する計画があること
- A-B’案はB案の潜在的なリスクを軽減するための慎重案であり、B案のリスクについては我々(うちの実務者)も理解できること
必要以上にポジティブにしたわけではありませんが、先方と話しあったことを事実ベースで客観的に伝えるように努めました。
そして、部長陣からは比較的スムーズに合意を得ることができました。
終わった後、カウンターパートから
「昨日遅い時間から資料を準備してくださってありがとうございました。それにしても上手に説明されましたね。すごいと思いました」
と言われちゃいました。わーい。
あ、正直に、Iさんから助言をもらったことを暴露しましたよ(笑)。
まとめ
私の考え方をガツンと変えてくれたIさんの言葉。
部長たちを説得するのに、相手のせいにして悲観的になることも保身に走ることも必要ありませんでした。
前向きな姿勢で事実を客観的に伝えることの大切さを学びました。
おまけ
帰り道、なんだか気分が良くて。
頑張った自分へのご褒美に、グリーン車で。
かんぱーい。
#45
投稿者プロフィール

- 都内在住アラフォー企業研究者。職場の人間関係に悩んだ経験から、「自分らしさ」「自己肯定感」を模索する日々。特技は料理。長年の不定愁訴を解消すべく分子栄養学と結び付けて健康で美味しい食生活を目指している。好きなモノは美味しいものとオットくん。趣味は旅行と山歩きと飲み歩き。♦ Facebookページ ♦ Twitter
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