やっと来れた場所。すべては自分の中に(前編)

会社の人との飲み会の帰り道。

酔っぱらって眠くてぼーっとする頭で、まるくふんわりしたやわらかいものを胸の中に感じていました。

どん底だった過去

プロジェクトの始まり

今関わっている仕事は私にとっての初めての他社との共同研究プロジェクトでした。

しかも、プロジェクトリーダーという会社の代表を任されました。

しっかりしなければいけないというプレッシャーを感じ、必要以上に緊張していたかもしれません。

先方のリーダーと研究の相談をするのですが、とにかくうまく行きませんでした。

たいてい意見が割れて、こちらの意図することが理解してもらえない。

しかも、自分の専門外の領域もプロジェクトリーダーとして話をしなければなりません。

その分野に関しては社内にカウンターパートがいるのですが(Aさんとします)、専門が少しずれていたことと、私より先輩だったので「芽瑠さん、リーダーなんだからやってみなよ」というスタンスで、いつも私が交渉していました。

でもうまくいかないことの連続。

とにかく、先方と話が通じない、話にならない、ということが多すぎる。

そう感じて、Aさんや企画担当のBさんに相談するも、何が問題なのかをうまく伝えられず。

結局「芽瑠さんの能力不足」と烙印を押された気がしました。

周りがみんな敵になる

先方とのやりとりがうまくいかないと、部長への報告もしどろもどろになりました。

そうすると、また、部長に咎められ、嫌味を言われ、また落ち込みます。

部長とBさん(Aさんの部署の元部長)の意見が異なることも多く、板挟みになるのは私です。

私は、落ち込んで、焦って、なんとかしたくて、夢中で目の前の仕事をしていました。

そのうち、部下との関係も崩れていることに気付きました。

昼休みにトイレに行こうと廊下を歩いていると、たまたま、3人の部下全員が小さな会議室で話をしているのを見かけてしまいました。

その瞬間、動悸がして、心臓が止まりそうに胸が締め付けられて、息ができなくて、トイレの個室に座って固まって涙をこらえていたのを今でも思い出せます。

何を話してる?なんで私のいないところで話すんだろう?私の悪口か?

私は孤独でした。

私のことを理解してくれる人なんていないんだ。ここには敵しかいない。もう消えてなくなりたい。

その頃は、朝家を出る時間になると涙が出たり、通勤電車の中で恐怖感に襲われて涙が出たり、なのに体が会社に向かってしまう自分が心底嫌になっていました。

何のために仕事をしているのかわからなくなっていました。

(続きは保留中です)

 

#24

投稿者プロフィール

芽瑠(める)
都内在住アラフォー企業研究者。職場の人間関係に悩んだ経験から、「自分らしさ」「自己肯定感」を模索する日々。特技は料理。長年の不定愁訴を解消すべく分子栄養学と結び付けて健康で美味しい食生活を目指している。好きなモノは美味しいものとオットくん。趣味は旅行と山歩きと飲み歩き。♦ Facebookページ ♦ Twitter